2023.02.18 刻印

なんだかいろんな記憶の断片が脈略もなく顔を出しては通り過ぎていくような朝。わたしはいつも悲しみの強さにばかり気を取られ足を取られているように思うけれど、それよりなにより消えずにずっと刻まれてしまうのはおそらく恥、なのではないかどうやらそうらしい、ということを念入りに洗った髪の毛をシャワーで流しながら思った。恥。生きることはすなわち恥を晒し続けることだ、ということをときどき、よく、思う。晒す、という漢字はすごく恥を、醜態を含んでいるような佇まいがあり、強くて怖いなあ。恥。その場でかいた恥よりも、あとになってからひとりでふと気付く恥の方がよりつよく恥である。