2023.08.31 襟足

夜な夜な出掛けてゆき、帰りはタクシーだなこれはというつもりでいたけれどあっという間に朝になっており大人しく始発。久しぶりに朝焼けの下北沢を見た。しかしただ綺麗だなと思うだけで、思い出に引きずられて切ない気持ちになることも最早なく。だけど別に寂しくはない。ただ時が過ぎただけのこと。

言葉は通じないことの方がむしろ常であり、ということをますます実感する日々だけれど、でもだからこそ言葉を交わし合えることの文字通りの有り難さ、先のことはなんもわからないけれど、いつだっていまだって。

今日は何杯飲んだっけな、ほんの少し目をはなした隙に朝焼けはすでに消え去りただの薄青い空白。明大前の上りエスカレーターで目に焼きついたのは刈り上げたばかりであろう襟足。