2023.09.27 発

はっきり言ってくたくただ。ひとり暮らしの引っ越しなんて1〜2時間でぱーっとすべて運び出してもらって終了という記憶だったのだけれど、今回は長距離だからか家具のひとつひとつをたいそう丁寧に梱包してくれ、それはありがたいのだけれどとてもとても時間がかかった。そしてなんと終わらなかった、がしかしわたしはこれから夜行バス(くたびれるからあんまり乗りたくないのだけど飛行機はなんか面倒くさくて、嫌だなぁと思いながらも夜行バス、嫌だなぁでも夜行バスに乗ると夜行バスであちこち歌い回っていたころを思い出してそれはそれで悪くない気もしなくもないのだった)に乗らなくてはいけないので、部屋の外で梱包するか会社に戻ってやります、とのことでひとまずすべてを運び出し、わたしは部屋に挨拶をしていそいそ出発。ぴったり3年暮らした、わたしと同い歳の部屋。目の前が多摩川で陽当たりと風通しと眺めがとてもよく、古いために風が強い日には窓という窓がガタガタかたかたひゅーひゅー音を立て、わたしは気が狂うかと思った。夏は暑く、冬は寒かった。ありがとうありがとうありがとう、とたいそう愛おしい気持ちで玄関を出た。もうあの部屋に帰ることは二度とないのだな。新しい生活をわたしはまた始めなくてはいけない。そうしてまた新しい音楽を作ろう。