2024.02.03

なんだかよくわからないのだけど、胸とかお腹とか、なんかその辺りになにかがあって、感情なのか思考なのかあるいは想いなのか、おそらくそのどれにもまだなっていない、それ以前の、捉えようのないなにかが奥の方で蠢いている。ような気がする。それをどんなふうにしたら引き寄せ言葉を与えることができるだろうか。そういうことをここ数日はぼんやり思っている。

Adrianne Lenkerによる一ヶ月間のワークショップが終わった。驚くほどにinspiring(日本語だとなんと言ったらいいのかわからない)で、わたしは最近はすごくたくさんギターを弾き、毎日のように音楽に向かっている。こんなことは随分久しぶりで、音楽を始めたばかりのころをなんとなく思い出す。わたしは曲を作るときほとんどいつも歌詞が先なので、何かしらの感情なり想いなり景色なりを言葉にすることにまずは意識がいくのだけれど、でも最近はどう考えても言葉にならないと思うようなことが多く、すぐに行き止まってしまいだけどしかしだからこそ音楽があるのじゃなかったか、みたいなことを考えていた。多面的、複合的、表現。だけどわたしは言葉が大好きなのだよな。言葉にしたいと願う、この気持ちはどこから来るのだろうなと考えてみればそれはおそらく伝えたい、ということよりも、自分が自分で“それ”をわかりたいからかもしれないという気がする。思考は言葉だとよく言うけれど、そしてそれはまったくその通りだと思うけれど、でもじゃぁ感情はなんなのか、と思えばそれというのは歌、それというのは、表現、なのかもしれない。

なんだかまた新しい気持ちで、というか、これまでとは少し違ったふうにこれからまた音楽を作っていけるのかもしれないというめずらしく前向きな期待というか予感というか。焦らず少しずつ手繰り寄せるあるいは歩み寄っていくような気持ちで。