2024.04.14 なにも

きのうは一日出掛けていて、今日は特に予定もなかったのでオッペンハイマーでも観に行こうかと思ったけれどなかなか外に出る気分にならず一日家でだらだらギターを弾いたりして過ごした。エレキギターを持って来ているのだけど、エレキはやっぱりアンプに繋がないと弾いてる感じがしないというかあまり面白くなくてあまり気分が乗らなかった。欲しいなと思っているアンプがあるのでそれを買ったら今使っている小さいのを東京に持って来たいなと考えた。最近はずっとちゃんと椅子に座ってギターを弾いていたけど東京の実家のこの部屋にはほぼ家具がなく一応椅子はあるけどあまりギターを弾くのに適していないので床に座って弾いていたらすぐに寝転がってしまって、あぁそう言えば実家に住んでいた頃はいつもこんな風に寝そべってギターを弾いていたなということを思い出した。なんか曲でも出来ないかと思ったけれどなにも出来なかった。曲作りの筋力がすっかり落ちてしまったので沖縄から帰ったらもう一度鍛え直したい。そうしてがしがし曲を書く。

夜は散歩に出た。遠回りして多摩川まで出て川沿いを一駅分歩いて帰宅。一時間ちょっとくらい。こんなことをしているとやっぱりどうしてもコロナ禍の初期を思い出す。外出自粛期間中わたしはほとんど毎日夜な夜な散歩に出て、音楽を聴きながら当てずっぽうにひたすら歩いた(コンビニに酔って酒を買って飲みながら歩くこともあったときどき)。そうしてそのうち夜道を歩きながら鼻歌をインスタグラムのストーリーにアップするようになって、あの頃はまだ15秒しかあげられなくて、だからとても短いワンフレーズを、その日その日思いついた曲のそれをほとんど毎晩夜道の景色とともにアップしていたのだった。そのうちの一曲にTravisのCloserがあり、わたしはこの曲というかTravisのことを全然知らなくて、でも何でかある夜突然聴いてみたらなんて良い曲なんだ、とびっくりして、その夜はCloserのサビをその場で覚えて歌ったのだった。そのことを思い出して今日は久しぶりにCloserを聴いた。やっぱり良い曲だなぁと思った。この一曲だけをずっと聴いた。アルバムの他の曲は特に何とも思わないのだけど、この一曲だけが好きだ。そういうことは珍しい。

なにも変わらないな、ということを最近はよく、とても頻繁に思う。なにも、本当になにも、ちっとも変わらない。