2024.04.12

なんとなく色んなこと、というより色んなひとに対していらいらしている。自分がなににどうしてこんなにも苛立っているのかよくわからない。しかし小さなことのいちいちが気になる。言葉選びひとつとか。全然優しくなれない。そしてそういう自分にうんざりする。こういうのは結局自分に返ってくるのだとわかっているのに。でも別に自分に返ってくるからといって誰かに優しくしたり出来たりするわけじゃ全然ないんだけど。

そんなわけで来週沖縄でライブなので連日スタジオ。最近は音楽ばっかりやっているし練習も余裕を持ってはじめたから調子が良いような気がする。スタジオで大きな声で大きな音で歌っているととても気持ちがいい。いろいろ、すーっと抜けていくような感覚。

Adrianne Lenkerのワークショップも素晴らしかったのだけど、いま受けているSam Evianの回も素晴らしい。受け取るものがとてもとても多い。扉が開いていくような、回路が繋がっていくような感覚。それにしても二人とも当たり前に人間性が素晴らしく(謙虚で優しく物腰が柔らかくそれでいて芯が通っている)なんていうかそうかそりゃそうよね、という気持ちになる。己の未熟さよ。

SamはファーストアルバムをSaddle Creekというインディーレーベルからリリースしているのだけど(わたしはこのファーストがとても好きでリリースされた当時はずっと聴いていた)、2016年にリリースされたそのアルバムが最近ようやくリクープしたと言っていてわたしはまじかよと思った。とても驚いた。レーベルは制作費の一部を出す代わりに売り上げの半分をこれからも半永久的に持って行かれるし、というようなことも言っていて、Samがアメリカや世界でどれくらい人気があるのかわたしは知らないけれど、それでも日本にいるわたしに届くくらいだからそれなりの規模感で活動しているものだろうと勝手に思っていたけれど、どうなんだろう。そもそも制作費はどれくらいかかっているんだろうか。ニューヨークのスタジオで録ったと言っていたからかかる費用がもしかしたらすごいのだろうか。わからん。Spotifyのロイヤリティの低さにも言及していた。つい数日前、Spotifyの支払いに関してのルール変更がアナウンスされ(年間で再生回数が1000回を下回る楽曲はペイバックなし、ノイズを含むと見做される楽曲についてはペイバックが通常の0〜20%)その内容にとてもショックを受けていたところだった。AIで自動生成された楽曲への対応や兼ねてから指摘されているロイヤリティの低さを改善するため、みたいなことをちらっと読んだ。まだきちんと調べきれていないので何とも言えないけれど、それにしても落ち込む。憂鬱。音楽が、文化や芸術というものの価値がますます軽んじられて、良いものを生み出すための環境や土壌がどんどんますます無くなっていっているように思えてならない。作る側も受け取る側も、真剣に考えなくてはいけない。本当に。どうしようかな。やりたいことやアイデアはまだまだあるのだけど。本当、どうしようかな。

来月は久しぶりに東京でもライブがあります。12日(日)レコーディングをはじめいつもものすごーくお世話になっているツバメスタジオの3階、ギャラリースペースにて。今となっては長い付き合いになったaqubiの二人と、前々からご一緒したいと思っていた古川麦さんと。ちょっと早めの17時から。ご予約受付中です。詳しくはスケジュールページへどうぞ。とてもとても楽しみ。

世の中は相変わらずしんどいことばかりでうっかりというかもはやほとんど麻痺してきてしまったけれど、感じることをやめないように、諦めないように、小さな灯を消さないように、守っていけるように、クリエイティブな思考を止めないように。どうにか。どうにか。