2022.11.06

二週間ぶりのお店、日曜日の電車、空いている、晴れ、雲ひとつない晴れ。帰りはきっと寒いのだろうと思いながら迷ったけれど上着を持たずに家を出た。9日のライブに向かって生きているような気持ち。こういうのって久しぶりだな。

今朝はなんとなく時間があったので、お鍋いっぱいにスープを作った。久しぶりにひよこ豆、玉ねぎ白菜にんじんしめじ、それからきのう帰りに寄ったスーパーでめずらしく安かった蓮根。好きなものばかり。ひよこ豆を茹でながらその上に玉ねぎ、白菜を被せるようにして乗せて蒸し茹でてゆっくり火を通す、ひよこ豆からは美味しいお出汁が出る。合間にブルーベリーのマフィンを焼いて食べてお腹は空いていなかったので出掛けにスープだけを少し飲んでみれば顔がほころぶおいしさ。スープが美味しくできたときに優しい幸福を感じる。満たされる、充足する、そういう幸福。

二週間実家に滞在していた姉親子が帰って行ったので父と母はさぞかしさみしかろうと想像している。初めての孫を前にした彼らのでれでれっぷりと言ったらなく、わたしの知らない顔、声、言葉、と思ったけれどよく考えてみれば初めての孫なのだから両親自身も知らなかった自分自身を発見しているということなのだな。興味深い。でもさらに考えみればそればわたしだってそうなのだった。小さいひと、すくすく育ってほしい。やっぱりわたしも和歌山に行って一緒に暮らそうかな。姉とふたりでは難しくても三人ならやっていけるのではないか、なんて考えが甘いだろうか。どうかな。

引っ越したい気持ちがむくむくと膨らんでいて、当てもなくいろいろな物件を眺めたりしている。なんとなく変化を求めているのだろうという気がする。でも変化はいつだって怖いものだから、目を瞑ってえいっと飛び込む、そういう勢いや勇気みたいなものがときどき必要。