2025.07.03

夕方早めにプール。引っ越してからプールは何回目だろうか、たぶんまだ3回目。でももう勝手は掴んだので今日は淡々と黙々と泳いだ。プールというのは途中で強制的に休憩が入るので一度休憩したけれど、それ以外は淡々と黙々と、ちょうど学校が終わった子どもたちが来る時間だったようで、小学生たちがわらわらと列を成しており賑やかだった。先生と思しき体のやたら大きな男性は声もとても大きかった、何かしらのかけ声をかけていたけれど、プールは響きが良過ぎてまったく聴き取れなかった。高い窓から差し込む西陽がプールの底のタイルの上でゆらゆら揺れていて、それを見ながら泳いでいたら久しぶりに海で泳ぎたい、島の海に潜りたいという欲求が湧き上がってきた。そうしていろんな記憶や思考が行ったり来たりするうちに、わたしのなかのある出来事は書くことでしか癒やされないのではないかという考えがふっと浮かんできて、その考えを抱えたまま手をかき足をかいて泳ぎ続けた。

SNSや言葉を紡ぐこと発することについて最近は煮え切らない想いでうじうじと考えておりきのうはだけどそうした逡巡について少しだけ書いて載せてみればいつになくたくさんの反応があり、なんとなく励まされるような気持ちで、今日は今日でまたなにかを載せてもいいような気持ちに少しなっていたりするので物事はというかわたしの心というのは案外単純なものなのかもしれない。

夜は風が涼しくて気持ちが良くて、今日はギターを弾こうと思っていたけれど、プールで少し泳ぎ過ぎたのかまだ9時前なのにすっかり眠い。水の中にいるとその時はあまり疲れを感じないからよくわからなくなってしまう。帰りにスーパーに寄ってたくさん買い物をした。夏野菜と厚揚げをココナッツミルクとスパイスで煮込む好きな料理があって、それを作るつもり、なのだけどクミンシードを買うのをまた忘れたことにいま気づいた。忘れ続けている。

もうずーっと前に共演して以来わたしが新譜を出したりすると感想を送ってくれる男の子がいるのだけど、また久しぶりに連絡をくれて、最近バンドどう?と送ってみたら新しいバンドのライブの映像を送ってくれた。言葉がまっすぐで、音楽がバンドが好きなんだなぁと、そういう悦びに溢れていた、今日プールの底で揺れていた光みたいだと思った。