2025.04.23

重い腰を上げてようやくスタジオに予約の電話をすれば今日は遅くまで空いていなかったので代わりに明日の予約をお願いして電話を切り、もう一度重い腰を上げて散歩に出た。今日は一日ぽつぽつ雨が降っていたので雨のあとの空気、七割くらい濡れたアスファルト。阿部芙蓉美の曲の、無限の暗闇で、というフレーズが頭に浮かんででもタイトルがわからなかったのでポケットからスマホを出して調べて、イヤフォン刺してその曲をかけた。線路近くの割と大きな通りだったので一瞬にして電車の音も車の音も遠のき音楽だけがわたしの中に流れ込んでくるそれは不思議な感覚のすることだった、最近の散歩はもっぱら山道だったのでノイズキャンセリング機能はその本領をまったく発揮していなかったのだと気づく、そりゃそうか。

そんなわけでわたしは週のあたまから千葉の新しい住処にいる。荷物はまだそれほど持ってきていないし来月はまた和歌山に戻るので今回のこれは引っ越しという位置付けではないつもりだったのだけれど、部屋の掃除をしたり片付けたりしてすでに少しずつ暮らしをつくりはじめて、そんなことをしていればこれはやっぱりほとんど引っ越しだなという気持ちになって、和歌山にいるふたりのことを思って束の間センチメンタルな気持ちになりもしたけれどでもなんというか、まあこれが本来なのだ、という感じというかなんというか。今週は少し仕事があるのでゆるゆると仕事をし、近所のスーパーを偵察がてらあれこれを買い出し(目と鼻の先にわたしの好きなスーパーがありその少し先には業務スーパーがある、それはワクワクすることだ)オートミールのクッキーを焼き、本を読み、昼寝や夕寝をし(なぜかぐーと眠気がやってきてそのまま寝てしまう、さみしさのせいだろうか)、散歩をし、少しギターを弾いて歌を歌い、風呂に入ってストレッチをして、そんなふうにしていれば一日が過ぎて、なにということも、なにもなく、ただそうして過ぎる、ただそれだけ

Hindsが来日中らしく今日は東京公演だったらしいことをSNSでさっき知った。ちょっと観たかったなーと思った