2025.12.26

かぼちゃとにんじん、ひよこ豆のポタージュ。スープという存在を愛しているけれど、なかでもポタージュは格別なんである。野菜を切って、クミンシードとローリエと一緒に順番にいためて火が通ったらすこしの塩麹、くてくてになったらローリエを取り出し豆と豆の煮汁と水、しばらく煮込んだら火を止めて少しおいて、豆乳と塩を加えてブレンダーでばーっとやって、ただそれだけなのにこんなにおいしいなんて、と毎回思う、毎回。ストウブ鍋を買ってほんとうに良かったなあ、カレーとかシチューとか煮込むものは基本的にストウブで作るけれど、一度実家でぺらぺらのアルミ鍋でカレーを作ったら煮込んでも煮込んでもぜんぜん足りなくてストウブの偉大さを思い知ったのだった。

きのうはまたキャロットケーキを焼いた。ココナッツオイルを使うと冬場は生地がかっちかちになってしまうので湯煎にあてたりしなければならず思うように作業がすすまない。これでもか、という量のスパイスを入れるけれど、焼き上がって食べてみるとぜんたいてきに馴染んでしまいそれはそれでもちろんおいしいのだけどガツンとスパイスを感じたい場合はいったいどれほどの量を入れなければいけないんだろう、と思いながら未だ正解を出せずにいる

ここしばらくはなんとなく台所に立つ気力もわかずごまかしごまかしといった感じだったけれど、やっと食べたいものを作れてそういうことが少しだけうれしく安堵する。細々したことが重なって、ぜんぜん大丈夫ぜんぜんいけてる、と思っていたのにおとといがくんと来てしまい、あ、これはだめなやつかも、という気がして、そうかわたしはやっぱりちょっと傷ついていたのかそりゃそうかと思い、幸い急いでやることはなにもなかったのでほぼまる一日ソファで過ごした。テーブルに好きな本を積み上げて、読んだりごろごろしたりうとうとしたり、観たかった映画も一本観て早めの時間に少しだけお酒を飲み、ゆーっくりお風呂に入ってさっさと眠り、そうしたら翌日にはすっかり元気で、こういうこともちゃんとできるようになったなあと思う、思った。

それにしても毎日なんだかずーっと眠たくて、もう家を一歩も出ずにぐだぐた自分を甘やかしそのまま新年を迎えたい、という半分嘘で半分本当の願望。