2022.08.08 様々の妄想ばかりが入道雲のように

ぼーっとしたままの頭でとりあえず洗濯と朝食。きのう夜遅くになんだか無性にしょっぱいものが食べたくなり冷蔵庫にあった残り物を平らげるなどすれば深夜に目が覚めて久しぶりに眠れず、そうして今朝は目覚めが悪い。こうなることはわかっているのに。この間青山ブックセンターでずっと気になっていた『なぜ普通に食べられないのか』という本を見かけてなにかヒントがあるかもと思い買おうと思ったのだけど、少しページをめくったらどうやら「痩せたい」という感情と接触障害について書かれた本のようだったのでやっぱり棚に戻した。わたしが普通に食べられないのは痩せたいという感情からではない。

窓の外を見やれば外はすっかり夏。光が、夏。

意気消沈、というか、この2年半くらい、地味に積み重ねてきたことのその土台があっさり崩されるような出来事がおきなんだかすっかり力が抜けてしまったこの数日。なにに期待しているつもりはなくとも、いろいろ馬鹿馬鹿しいというかもうなんでもいいや、という投げやりな気持ちも湧いてこなくもなく。生きているといろいろなことがあるね、本当に。

瀬戸内国際芸術祭が開催されているのを知り、久しぶりに行きたい気持ちがもくもくと立ち上っている。入道雲のように。これまでに二度行っており、一度目は姉と、二度目は一人で。だけどどちらも随分前だ。一度目なんてもう10年前くらいなんじゃないだろうか。二度ともとても楽しかった。夏は暑いし混むだろうから秋になったら行きたい。ベネッセハウスにはいつか一度泊まってみたい。

青山ブックセンターで買って来た『死刑になりたくて、他人を殺しました』という本がとても面白くて久しぶりにというかようやく読書の容量を取り戻して合間を見つけては夢中で読んでいる。「220人が、この夏おすすめする一冊」の、植本一子さんの選書、だったはず、確か。ルポタージュ、と呼ばれるジャンルに入るのらしい。これまでほとんど読んだことがなく、実家の姉の本棚にその類の本が何冊かあって面白そうだなと思ったり、いつか一度お茶をした友人がルポばかり読んでいると言っていて、へ〜と思ったりしていたのだけど、なかなか手が伸びることがなかった。だけどこれはなんだかちょっといろいろ読んでみたいという気持ちになっている。なんだかやることがあれこれ細々たくさんあるのだが、買ったまま全然読んでいない本がいつになく山積みになっており、たくさん本も読みたい気持ちの夏。

なんていうか、久しぶりに、というかまぁ本当はいつも常になのだけど、いろいろなことがぼんやりしてなにがなんだかわからない、といった様相。どっかふらっと、どこでもいいからどこかに行きたい。ずっとなんとなく春頃から北海道のことを考えている。広々した道を、ひとりで、大きな音で音楽をかけながら、レンタカーをぶっ飛ばして何マイルも何マイルも走りたい。