2022.02.23 チャナマサラ、チーズケーキ、ターメリックラテ、チーズケーキ

きのう夜ギターを弾いていたらなんだか胃がしくしくしてきてあれ、と思っていたらみるみる痛みが強くなって、最終的にベッドに蹲って数時間動けなかった。そうして蹲ってじっとしていてもちっとも回復の兆しがみられないので、きのうはゆっくり湯船に浸かろうと思っていたけれど諦めてそろそろとベッドに入った。そうして長く長く眠って、長い長い夢をみた。たくさんのひとが出てきた気がするけれど、忘れてしまった、弟と、アチコさんと、えみさんが出てきた、あとはもしかしたら母、学校の教室、プール、それから大きな(とても大きな、豪邸くらいの)コンテナーハウス。

目が覚めたら何事もなかったかのようにすっかり元通りだった。二十代前半の頃に急性胃腸炎になって救急で病院に行って点滴をした、ことを思い出した。こういうことってすっかり忘れているけれどふとしたときに思い出す。記憶はどこに仕舞われていたのだろう。病院で点滴を打つなんて、健康体なわたしにとってはあとにも先にもそれくらい。いや、親知らずの大手術をして入院したときも打ったのかもしれない。忘れてしまった。真緑の流動食のことは覚えている。ほうれん草の味だった。

何日か前、はるかさんとちーちゃんと三人でカレーを食べた。un/baredの最新回を一緒に作ってくれたふたり。お昼を食べようといって、どこにしようかといって、はるかさんが名前を挙げた壁と卵というそのお店はわたしの知り合いのゆうきさんがパートナーとふたりでやっているお店で、以前新代田にあったのだけど、幡ヶ谷に移転して、移転してからまだ行けてなくて、行きたいと思っていたのだった。お肉のカレーしかない日もあるからもしそうだったらわたしはケーキを食べていようと思ったけれど、なんと久しぶりにチャナマサラ(ひよこ豆のカレー)もあるターンで、わたしはあまり間の良い人間ではないのだけどたまにはいいこともあるなと思った。付け合わせもターメリックライスも隅から隅まで美味しくて、そして壁と卵は焼き菓子も美味しいから、ちーちゃんとはるかさんはドリップとガトーショコラ、わたしは無花果のチーズケーキとオーツミルクのターメリックラテを食後に。チーズケーキの厚みの下半分はほとんど無花果というくらい、果肉がたくさん入っていてとてもとても美味しかった。わたしは無花果がとても好きなんだ。そしてターメリックラテというのを初めて飲んだのだけど、これまたとても美味しくてびっくりした。ゆうきさんがオリジナルでスパイスをブレンドしているのらしい。たいそう満足して、ちーちゃんがそのあと下北まで歩くというので、わたしも一緒に、はるかさんも途中まで、西陽の歩道を三人で歩いた。

わたしは別に下北にはなんの用もなかったからすぐに電車に乗ってまっすぐ帰ろうかとも思ったのだけど、なんとなく本を眺めたい気持ちになって、だけどこの間もエトセトラブックスで何冊か買ったばかりだし、一冊だけと決めてB&Bに向かった。そうして背表紙の活字を眺めて満足感を得て、ぱぱぱっと、結局三冊買ってしまった。ひとと長い時間を過ごしたあと、わたしはやっぱりどうやらひとりになりたくなるようで、ふたりと別れた時点でわたしはひとりだったわけだけど、それでもそのひとりを確認するために、どこかにひとりで入ってひとりでしばらく時間を過ごすのはいい考えのような気がして、そうしてB&Bと同じボーナストラックの中にある「本が読める店」という看板が出ていたカフェに入って、閉店間際まで本を読んで帰った。ひとりだとどうしても家に籠もりがちだから、久しぶりに一日外でのんびり過ごして、なんか休日っぽくていいなと思った。そしてそのカフェで名物っぽく推されていたチーズケーキがどうしても気になって、食べたばっかりなのにお土産に買ってしまった。翌日にとっておこうとずっと格闘していたのに結局誘惑に負けて遅い時間に食べてしまった。壁と卵のチーズケーキとはぜんぜん違うチーズケーキだった。グラニュー糖っぽいわかりやすい甘さだった。濃いコーヒーを飲みながら食べたらおいしかっただろうに。そういうことをしてしまうのだな。

そんな気はしていたのだけど、写真に写った自分をみたらなんだかムチムチだった、腕とか顔とか。そろそろ少し絞ろう。久しぶりに断食でもしよう。今年こそ運動をと思い、ピラティスとバレエのレッスンの体験に出かけてみて、身体の使い方とかとても勉強になって興味深かったけれど、先生やほかの生徒さんたちの雰囲気なのかなんなのか、あまりピンと来ず、やっぱりヨガかなぁと思ってまた違うところに行ってみようと考えているところ。放ったからしにしていた制作のつづきを、また少しずつ、少しずつ、やりはじめた。春までに目処がたつといいけれどどうだろうか。いろいろの小さな心配事や考え事を、なるべく気にしないようにして過ごしている。