2022.05.26 膜

そんなわけでずるずると低迷したまま過ごしており、気分に任せて何となく酒を飲み、酔いが回るといろいろコントロールが効かなくなるので深夜にトーストを焼いて(一枚目はオリーブオイルに塩胡椒、二枚目は蜂蜜とシナモン)食べながら映画を観るなど我ながらよくわからない夜を数回経て、きのうはようやく食事を軽めにし一滴のアルコールも摂取せず早めにベッドに入って朝までぐっすり眠ったわけだけれどそれでも頭があまりすっきりしない。朝のヨガと瞑想は続いていて、その最中と直後はひどく爽快な気持ちになるけれどそれもあまり長く続かない。

マイクミルズのカモンカモンを観に行きたくて、予習のために彼の作品を二本観た。”Beginners”と”Thumbsucker” ユアン・マクレガーの映画を久しぶりに観るなと観ながら思った。あと観たいと思っていた”Minding the Gap”がAmazonプライムで配信が始まったのでそれも。この間観たMid90sの元ネタなのではと思うほどなんだか通じるものがあって、でもあの時代のあの世代、ということで言えばやっぱり共通点は多いのかもしれない。そのうち調べよう。

いい天気だなぁ。世の中は騒がしいなぁ。そうしてわたしはまたいろいろがよく分からなくて、考えてみるけれど考えてれば考えるほどますますわからないような気持ちになって、そうすると最早なにがわからないのかわからないような様子になってきて、考えごとが混み合ってくると頭の中で言葉がうるさいから読書にもあまり身が入らずぱらぱらページをめくって文字を追ってもまったく内容が入って来ず諦めて本を閉じるというようなことを繰り返している。ふかわりょう著のアイスランドの旅エッセイだけ唯一読めている。理由はわからない。

河瀬直美監督の映画はとても好きでほとんど観ていたし、2つ目の窓は友人知人に勧めたこともあるしこの映画を観て奄美に憧れの気持ちを持ったことも確かで、だからオリンピックに纏わるあれこれも最近明るみになり始めたハラスメントの問題もとてもなんていうか、気分がずーんと重くなる。あとAV新法のことも、わたしは賛成とも反対とも言えなくて、賛成派反対派の対立を見ているのといたたまれなくて、いろんな想いを抱えている女性たち、そして彼女たちわたしたちを取り巻く社会を思うととても苦しい気持ちになる。生きづらい世界よ、わたしもアイスランドに行きたい。わたしはどこかに行ってどこかに行き続けてどこにもいなくなりたい、そういうことばかり考えているこの数日。とか思っていれば、友達から来月デンマークに行ってくるとの連絡。いいな、と思うけど、でも別にわたしだって本当はいつだってどこにだって行けるはずなのだ。なのに。

相変わらずデモはちまちまと作っており、イメージはあるのだがどうしても思った通りの音にならなくて停滞。今日は行きたいライブがあるけどどうかなぁ。自分がどうしたいのかよくわからないときは本当に困ってしまう。今朝もスコーンなのかマフィンなのか何味なのかキッチンをうろうろしながらレシピ本をめくりながらしゃがみ込んで考えてしまった、いつもなら初めから知っているのに。初めから本当だったら知っているはずのことがいつもわからなくなるのだな、その間にある、わたしと、知っているはずの事柄あるいは感情なのか思考なのかを阻むものは一体なんなのでしょうか