2023.12.21
本当はきのうの夜にバスで帰ろうと思っていたけど、週末に行くはずだった友人の個展にもまだ行けていないし、予定を変更して土曜日にゆっくり電車(名古屋まで新幹線、そこから海沿いの電車にずーっと揺られる)で帰ることにした。
例えば、行きたい場所とか観たい映画とか、会いたいひととか、行きたいような気がする観たいような気がする会いたいような気もする、でもそれが本当の自分の気持ちなのかわからないことがある。よくある。自分の気持ちを常に疑っている。そのときになってみないとわからない、そのときになって気分が変わっていることが怖い、と思っている。だから約束が苦手なのだな。
日曜日は楽しみにしていたウォン・カーウァイ特集に出掛けて行き二本立てで観たけれど、映画の良し悪し好き嫌い以前に「え、マチズモ、、」と思ってしまって、それ以上でも以下でもなかった。彼の映画のなにがどうしてそんなにも評価されているのかよくわからなかった。画はかっこいいと思ったけれど。彼の映画を好きなひと(憧れといってもいいアーティストがインタビューでウォン・カーウァイに言及していて観てみたいと思ったのだった)に訊いてみたいと思った。でも映画を観るという行為自体は興に乗ってきていたのでそのままもう一本、別の日に観ようと思っていた「ゴーストワールド」を観た。わたしが行く映画で映画館が混んでいることはほとんどないのだけれど、めずらしく混んでいた。“若者”たちがたくさん観にきていた。どちらかと言うと映画館より家のソファーでぬくぬくおやつとか食べながら観たかったな、と思うような映画だった。スカーレット・ヨハンソンの瑞々しさったら。
なるほどね〜と思いながら映画館を出て、友人と連れ立ってSakumagのオープンハウスに顔を出して、佐久間さんや他のメンバーの方たちとゆっくり話す。わたしはメンバーの方達とはほとんどみんな初対面だったしときどき訪れる方たちだってもちろん知らないけれど、それでもずっと「ここは安全だ」という安心感があった。そしてそれというのはすごいことだと思った。zineを含めて本を4冊買った。
おとといは信頼するひとたちと下北。最近の社会のことパレスチナのことなど多岐にわたって話す。目指す方向が同じだと思っている同士でも当然のように考え方感じ方はみんなそれぞれで、そりゃそうだと思う一方で、やっぱり難しいなぁとも思う。対話。会話。伝え合うこと。そういうことについて最近はますます考えている。
少し飲みすぎてしまって、ぼーっとしていたら終電の時間を間違えていて、途中からタクシーで帰った。そんなこんなしているうちに日付けは変わっていて、Dawn (Side-A)は静かにリリースされていた。きのうは一日中聴いていた。何度聴いても聴くたびに最高だと思う。心から愛している。一生大好き愛してる、と思う。そういう作品を作れて良かった。これからまた何度でも作ろう、と思う。あと何度、いくつ、作れるだろうか。来年のことをゆっくり考える。