2024.06.17

急にリディア・デイビスの話の終わりが読みたくなったが、いま手元にない。行ったり来たりの生活はきっと自分には合っているような気がしていたけれど、わたしは家、つまり自分の作った空間で自分の選んだ持ち物に囲まれて自分の思う快適さの中にいることをこの上なく心地良くそしてそれに幸せを感じる人間だから、「家」にいない時間がこう頻繁だと少しストレスを感じるのかも知れなかった。ないものねだり。しかし旅は大好きだからやっぱり拠点はひとつにして、行きたいときに行きたい場所に行けるような生活を目指すべきなのかもしれない。でも考えてみればそんなのはべつにいまやろうと思えばやれなくもない、という気もする。どうなんだろうな。

夜散歩に出て、いつものように気の向くままに歩いていたらあっという間に二時間弱経っていた。途中飲みものを買いに、というかそれを口実にちょっと油を売りに好きなスーパーに寄って、少しだけうろうろした。普通のスーパーではなかなか売っていないグァバの100%ジュースの小さい紙パックのを買って、残りの道はそれを飲みながら歩いた。グァバってこんな味だっけと思った。いまは財布を持っていなくても買い物が出来るからとても便利。

今日はCat PowerのSunというアルバムをずっと聴いていた。もう随分前、わたしのライブを見てくれたDJ二人にCat Powerみたいだと言われたことがありしかしわたしは当時Cat Powerを知らなくてそれで調べてCDを買った、それがこのアルバムだったのだけど、このSunというアルバムはそれまでアコースティックやフォークをベースにしていた彼女が完全にエレクトリックを基調としたオルタナティブに振り切った作品で、でもわたしはもちろんそんなこと知らないからえ、全然違うじゃん、と思った、でもそれがきっかけで好きになり、以来よく聴いている。とは言え最近はしばらく離れていたので久しぶりに聴いたらいろんな発見があった。こういうとき、少しずつ音楽を聴けるようになってきている気がして嬉しい。途中で浮かんだ言葉をなるべく取りこぼさないようにメモした。長らく韻を踏むことの意義や面白さを見出せなかったのだけれど最近それについて割とじっくり考えていたらなんかやっと楽しくなってきたみたいで、次々ライムしている。早く曲になれ、と思うけれど、焦らず、とも思う、どちらにしても積み上げる、それを続けることだ。