2025.12.03
初めて行く海岸で、石を拾った。いくつかを拾い、集め、並べて、ひとつだけ、ジャケットのポケットに入れた。海で石を拾って帰るなんて、そんなことをするのはわたしかわたしの姉か、さよこさんくらいだと思っていたけれど、一緒にいたひとも小指の爪くらいの小さないろんな色の石ころをいくつかポケットに入れていた。久しぶりに砂浜に寝そべった。ブーツのファスナーをなぜか開けたままにしていたので中は砂だらけになっていたけれど、髪や服は意外と平気だった。夜の海、いつか怖かった夜の海、いつの間にか好きになった、のは、ハワイの海がきっかけだっただろうか、もう忘れてしまった、でもそんな気がする。海にまったくといっていいほど縁のなかったわたしは、浜に打ち寄せた波が、泡のはじける音とともに消えていくことをはじめて知ってそのことにいたく感激したのであるが、きのうの海では手のひらくらいの大きさの石たちがからからころころとくぐもった音を立てており、それをとてもきれいだと、思った。加計呂麻にまた行きたいなぁと、夜の海で泳ぎたいなぁと、思った
そうしてようやく冬が来て、日々は淡々とつづいて、良くもなく悪くもなく、でもどちかといえば少し良い、詩の話をして、詩をいくつかぱらぱらと読んだから、なんかそんな感じの、今日は。
薄ぼんやりとした夢をみている、言葉それ自体はべつにとくべつなものではない、でも言葉をとくべつなものにするというその行為、試みはやはりとくべつなのだ、と思う、なんだってそうか。