2026.03.04

姉と姉の子どもが何日か東京に来ていた。姪に会うのは去年の夏ぶりで、とても久しぶりだった。本当だったらわたしは彼女に会うために何度か和歌山に行っていただろうけれど、姉との関係が史上最悪といっていいほどにこじれてしまったためにそれも叶わず、わたしはただこっちで彼女たちが上京する機会を待っているよりほかにしかたがなかった。

小さいひとたちというのは本当に驚くほどのスピードで大きくなり日々変わっていくので、今年のはじめに4歳になった彼女に会うのはすこしドキドキすることだった。だけどいざ会ってみれば思ったほどサイズ感も変わっておらず、わたしの顔をみるなりわたしの名前を呼びわたしのもと走ってやってくるくったくのないその顔は一緒に暮らしていたままの彼女で(まあ、あたり前か)なんだか安堵した。でもやっぱり以前と比べるとずいぶんしっかりしていて、聞き分けも良く、一緒に遊んだわたしの友達の子どもにも優しくおもちゃなどを貸してあげたりおやつを分けてあげたりしていた。着々と、成長している。

2日間、電車に乗ってふたりで出掛け、公園や友達の家で遊び、一緒に時間を過ごした。そうして今日が帰りの日だったので、朝から空港まで行き見送り。ほんのひと目会うためだけにはるばる、けなげだなあと自分のことを思いながらリムジンバスに揺られた。早めに行くと聞いていたのでわたしも頑張って早く家を出たのに、結局搭乗時刻ぎりぎりまでやって来ず、ロビーでしばらくぼーっと待った。行き交うひとびとを眺めながら、二十代前半、わたしにとって空港は見送るか見送られるかのどちらかをする場所でいつもさみしかったからあまり好きではなかったなということを思い出していた。別れ際、たくさん遊んで楽しかったね、と言うと、もっと東京で遊びたかったと口を尖らせ、それから、のんちゃんも遊びに来てほしいと言うので思わずうん行くよ、と答えてしまった。困ったな。姉との関係を、わたしはもうどうしたらいいかわからない。というか、どうすることも望んでいない。ただ自分の平穏が守られることと、姪にときどきこうして会うことだけを望んでいる、でもこのふたつを両立することは難しい。困ったな。

イラン爆撃のニュースでなんだかとどめを刺されてしまったようで、頭も身体も思うように動かない。本当にがくっと来てしまった。この3日間まともに眠れていない。コロナ禍以来の不眠。しんどい。やろうと思っていたことにもぜんぜん手をつけられずにいる。こうなってみると、音楽を作ったり文章を書いたりといった行為がいかにエネルギーを必要とする作業かということがよくわかる。つまり自分に最低限の気力と体力がなければできないんである。まったくまいったな、という気持ち。そんなことを思っていれば、地獄みたいな性暴力、性犯罪のニュースが立て続けに目に入ってきてほんとにまったくどうしようもない。

何日か前、弟が急に家に来て久しぶりにゆっくり話をしたのだけど、わたしは外部からの影響を受けやすい、HPが目に見えて減っていく、ということを言われてよく見ているしよくわかっているなあと思った。

今日は元気を出すためにも友達のバンドのライブに行くことにした。でかくて早い音を浴びる。休み休み生きるしかない。空港から帰ると、外れそうだなと思っていたカーディガンのボタンがやっぱりなくなっていた。