2023.12.11
夕方から突然雨。雨が降ると寒さがやわらぐ。今日は陽が落ちた後もちっとも寒くない。同居人たちが揃って高熱を出しており、わたしはせっせと家事。冷蔵庫の残りもので昼食を済ませたときに、ひとりがいきなりクリームパスタが食べたいと言い出したのできのことほうれん草をたっぷり入れたのを作ったらとても美味しそうだったのでわたしもやっぱり食べたくなって昼食を二度食べてしまった。パスタはときどき食べると当たり前に美味しい。いただいた鶴首かぼちゃ(鶴の首のように細長い)でポタージュを作ったらねっとりと濃く甘くてとても美味しい。まだたくさんあるから明日かあさってにでもパンプキンパイを作りたい。
今日は #StrikeForGaza に連帯。朝短く瞑想をしたあとで、初めてパレスチナのひとたちを思って心から祈った。早く、どうか、一刻も早く終わってほしい。それからなんとなく今日は一日音楽も聴かずに過ごした。
週末の三重でのライブはとても楽しかった。伸び伸び素直に歌が歌えた。学生時代に出会った当時、わたしはまだ(人前で表現としてという意味では)歌を歌っておらず彼女も絵を描いていなかった、それがこうして十数年が経ったいまこんなふうにして再会して一緒にひとつのものを作れたということがとても嬉しかった。こういうことはご褒美というか答え合わせというか。なんかそんなふうに思う。和歌山から車を借りて、機材を一式積み込んで片道三時間運転して出掛けていったのだけど、考えてみればそんなことをするのもほとんど初めてで、それ自体もなんだか楽しくて、初めて行く土地の、道々の景色とか、そういうの。ほんの束の間だったけれど、ああわたしはいま旅をしている、と思った。そしてわたしはこうしてひとりでどこにでも行けるのだということを確認して胸が静かに高鳴るような晴れやかな気持ちになった。来年はあちこちに出掛けて行って旅をして、その先々で歌を歌いたい。
わたしは人生のほとんどを東京という地で過ごしていて、振り返れば色々な活動に関わったこの何年かは特にそうだったように思うけれど、いろんなものは東京にしかないと何となくいつの間にか思い込んでいた。デモも、色々な文化も、それからひとや思想も。でもこっちにやってきてほんの数ヶ月のうちにどうやらそうではないようだということがうっすらと見え始めていて、それは文字通りの開眼と言ってもいいほどだけれど、まだほんの少し垣間見えているだけのそれを来年からもっともっと近くでちゃんの覗き関わっていきたい、そしてそういう中で自分に出来ること自分のすべきことをまた探し見つけていきたい。そういうことを思う。来年はいろんなところにいろんなひとに会いに行きたい。