2022.12.18
一週間ぶりのまともな外出。帰りは寒いだろうなと思いながらも天気がいいから軽装で家を出ればすでに寒い。最近は外に出ると鼻がむずむず目がしぱしぱしてああこれが花粉かとわかるようになってしまった。嫌だな。
金曜日は仕事を終えてから久しぶりにピザを取ってワインを飲みながらずるずる映画を観るなどして(『夜空はいつでも最高密度の青色だ』とても良かった、キャスティングがまず素晴らしい。なにも知らなくても観る前から好きなものがわかるのはどうしてだろうと思う、原作は最果タヒさんだった、今度見つけたら読んでみよう)これは明日ものんびりだなと思っていればはるかさんがSNSに冬至が近いから活動量を減らして意識的にだらだらすると良いと書いていておお正解だ、と思ったのだった。そういうわけできのうは午前中先延ばしにしていた歯医者の定期検診に出掛け、帰りに八百屋に寄って少し買い物、今日はだらだらデーだからと和菓子屋さんにも寄ってみたらし団子とどら焼きと栗蒸し羊羹を買って帰った。八百屋さんでは今年初めてのりんごを買った。サンゴールドという文字通りサンゴールド色の赤くないりんごを迷った末に買ってみたのだけれど、適度に酸味もあり甘くてとても美味しかった。小ぶりなのもちょうどいい。ときどき行くこの八百屋のお父さんはとても感じが良く、最後のひとつだったほうれん草を少しだけおまけしてくれた。
帰ってお茶を淹れて和菓子をもしゃもしゃ食べながら、去年買って途中まで読んで放置していたRighteous Mindという分厚い本を手にとって、頭から読んだ。最近は寝る前にちょっと本を開くくらいでまとまった読書の時間をそういえばずいぶん取れていなかったのだなとソファに沈み込んでページをめくりながら気がついた。Righteous Mindは(わたしなりのいまのところの理解では)人間の持つ正義心(=Righteous Mind)を心理学の側面から分析し、社会や政治の分断を考察するといった本でとても面白い。心理学や社会学などの本は読むととても面白いと思うのだけれどいつもなかなか手が伸びないのはやっぱり文体のせいなのだろうか。今度こそ読み切りたい。正義心つまり正しさを信じる心とはそれにしても本当にやっかいなものだなと思う。
なんというか、全体的にずるっと憂鬱で、しかし自分がなにに憂鬱を感じていて、ときどき降って湧いてくる怒り憤りがなにに依るものなのか最早自分でもわからなくて、それでさらに憂鬱。いろいろ、もう、ぜんぶ憂鬱。生きていることが憂鬱。
ライブをやらなくなってからすっかり歌が下手くそになってしまったので、レコーディングに向けてスタジオに通って身体を元に戻さないとと思ったきのう。ありとあらゆる外側に期待するのをやめて、自分で決めて自分でやる、それ以外に物事進んでいくことはないのだなと思う、甘えた気持ちをできる限り無くしていかなくてはいけない。休み休み。
あまりひとに会うエネルギーも湧かなくて、年末年始に向けて少しずつスイッチを切って、制作と読書に精を出そうとぼんやり思う。