2024.11.15 思うだけで

SNSで見かける友だちの写真に、みんな当たり前に歳をとっているのだなと思ったりする、わたしは最近は鏡を見る機会もぐっと減ったけれど、東京に帰って美容室に行き長い時間鏡の前に座って話したり笑ったりする自分の中を眺めると、へぇ、という気持ちになる。自分の顔を自分では直接見ることができないというのは考えてみれば奇妙なことだな

佐久間裕美子さんの新刊『小さな革命のすすめ』をきのう今日で読んだ。社会や政治やアクティビズムについて知り考えるための入門書。児童向けだったけれど、わたしも十分に元気をもらう。子どもの頃にこんな本に出会えていたらな、と思うけれど、でもまだ遅くはない、と思い直す。佐久間さん、今度はいつ会うだろうか。書籍でも音楽でも、友人知人の作品に触れて心を動かされた場合、なんとなくそっと大事に心にしまっておきたくもなるのだけど、どんな形でも良いからちゃんと伝えた方が良いよね、知らないままに繋がったり広がったりしていくこともそれはまた尊いけれど、でも伝えられるならやっぱり伝えた方が良いのだろうな、と思う、だって嬉しいから。きのう、もう10年くらい会っていない歳上のひとから、わたしの新しい作品への感想と簡単な近況が送られてきて、なんというか少しはっとしたというか、胸の辺りで小さな火花がぱちぱちっと燃えたような、なんかそんなような気持ちになった。彼女と最後に会ったとき、彼女の子どもはまだ小さくておっぱいを飲んでいて、だけどその彼が今やもう彼女の身長を追い越したのだそう。音楽をはじめたばかりのころ、とても、たくさんお世話になったひと。また会いに行きたいな。と思ったので、そう伝えた。

だけど本当は、見てるよ、聴いてるよ、思ってるよ、って、思うだけで届いたらいいのになってときどきよく思う