2022.01.10

男友達とのなんでもないやり取りになんだか無性に苛立ちを感じて、どうしてだろうと考えてみれば奥底には彼が男だからということが関係しているのではないかという気がして辟易。いや女でもイライラするとも思うけれど。近しいひとへの苛立ちそれはすなわち甘えなのであり、でも甘えられる存在というのは概してたいそう有り難いものであるから、そう思えばそれはそんなに悪いことではないのかもしれない、という気もしなくもない。ただ、苛立ち以外の感情の処理方法を見つけたいとは思うけれど。お互いのために。

何日か前に八百屋さんに行ったときに目についたかぼちゃでポタージュ。かぼちゃ大好きポタージュ大好き。オーブンではこの間作ったマーマレードジャムのケーキが焼かれている。幸せのキッチン。キッチン。生活。

おとといのライブ、楽しかった。久しぶり、ということよりはたぶんエレキギターを弾いてエフェクターを踏んだりしながら歌うことにやっぱりまだ慣れていないからそのことによる緊張があって、ステージにいる間中指がきんきんに冷たくなっていた。それでも歌は歌えるけれどギターは弾きにくいし、身体もたぶん強張っているから結果声もあまり出なくなる気がする。自分の内側で筋肉をほぐす闘いをしながらあれこれの力加減の調整をしながら歌を歌って、でもそれでも客席の暗がりの中に声がぐーっと伸びて吸い込まれていって、わたしはそういうとき言葉にできない気持ちになって、あぁそうだライブだ、と思った。本番が始まる前に照明をできるだけ暗くしてほしいとお願いをした。わたしはライブでもレコーディングでも暗い方が歌いやすい。

終わったあと飲みながら健二くんになんで誘ってくれたの、と普段なら聞かなそうなことを聞いてみた。というのは、この間あるひとに同じことを聞かれてそれを問われることへの新鮮さが残っていたから試しに自分も聞いてみたのだった。健二くんと初めて会ったのはもう何年も前、たぶん4年とか5年とか、Weekend Garage Tokyoで香川からMasami Takashimaさんを迎えて、アチコさんとAsuka Andoさん(エマーソン北村さんとの豪華セット)と4組でライブをしたときに、まさみさんのサポートのcowbellsというドラムユニットをやっている峰央さんというドラマーの繋がりで観にきてくれていて、わたしはandymoriが大好きでライブにも何度か行ったりしていたからとても驚いて、終演後大慌てで「めっちゃ好きです」といきなり声をかけて健二くんはそのときだけどレジ前でお会計をしているところで「えっとこれ終わってからでもいいですか」と笑いながら言われたのをよく覚えている。あのときのわたしのライブが「暗い歌を歌っていた」のに「俺のこと知っててくれてるんだ」と思って、と言っていた。なんの曲をやったのか全然覚えていないけれどあの日はエレキを弾いた気もしなくもない。忘れてしまった。そしてその後、最近の活動あれこれなどもなんとなく見知ってくれていたのらしい。とか、そんなことをぽつぽつ言ったあと「特に理由はないよ」といって笑っていた。そう、大抵のことに理由はなく、そのことをよくわかっているのだけど、でも求めたり知りたがったり、しがち、わたしたちはいつでも。

今日はこれからお店だけど、完全に外に一歩も出たくないモード(たいていいつもだけど)。イギリスかどこかの銀行が週休3日制を導入したことが話題になっていたけれど、そりゃそうやろ、当然やろ、と思う。わたしはいつも本当はできるだけあまり働きたくない。それでもだんだん、好きに仕事ができるようになってきたからこのまま、もっと好きに働き好きに生きていけるようになりたいし、きっとなるんだろう。毎日まいにちデスクと椅子と模様替えのことばかり考えて他のことがなにも手につかないからきのうえいっと、ずっと憧れていたブランドのそれらを購入。来週には届く模様。生活を日々アップデートするのだ、とか言いながら午前中もしっかりひと仕事するなど。こつこつ。コツコツ。

年明けにようやく加湿器を買えば大変に調子がいい。