2022.01.19

年が明けてから下高井戸シネマでサマー・オブ・ソウルを観て、その数日後にふとずっと観ずにきたNetflixのニーナ・シモンのドキュメンタリーを観た。ニーナ・シモンはニーナ「シモン」だとずっと思っていたのだけど、みんなニーナ「スィモン」と発音しており、へ〜と思いながら。そうしてきのうはLove & Mercy(The Beach Boys ブライアン・ウィルソンの実話を基にした映画)を。前者はMacBookの音で観てしまったのでわからないが、後者はモニタースピーカーに繋いで観たら当たり前にミックスがとても良く、レコーディングのシーンをわくわくしながら観た。当時の映像などを見てみればみんなとてもよく似ていた。わたしはポール・ダノがとても好きなんだ。そんなわけで、世間が宇多田ヒカルに沸く中わたしは一日ビーチボーイズ。近年の宇多田ヒカルはわたしはあんまり好きじゃないというか特に何も思わない。今作も同様であった。歌詞はところどころドキッとするから本当すごいなと思うけれど。

それにしてもニーナ・シモンにしてもブライアン・ウィルソンにしても、あるいはエイミー・ワインハウスやトーニャ・ハーディングにしても、この手の映画(人物)には必ずと言っていいほど親族(主に父親もしくは夫)からの搾取、暴力の背景があり、フィクションでないことを思うとなかなかにしんどい。ミス・アメリカーナにその描写がないのが救い。

きのうは一日家で根を詰めて仕事をしたので今日は軽い事務仕事などを中心に。冷蔵庫がすっかり空っぽだったので、午後散歩がてら八百屋さんまで歩き沢山買い溜め。帰り道パン屋に寄ってドライフルーツとナッツがたくさん入ったパンをひとつ買って、多摩川沿いのベンチに座り、川岸で太極拳か何かと思われる体操をしている白髪の男性を眺めながら食べた。昨日の夜中無性にひよこ豆が食べたくなって一晩かけて戻しておいたそれらでファラフェルとカレー。久しぶりにまともな料理。久しぶりに玄米も炊いた。揚げものは揚げている間暇だから当然のように飲みはじめてしまい、夕方には良い気分になって音楽に合わせて歌ったりステップを踏んだりご機嫌な様子。

きのう、出産を目前に控えた姉が「告白」といって過去のことをFacebookに書いていた。自分のことだけなら何も思わないが、家族もろとも巻き込むような内容で、相変わらず本当に自分のことしか考えてないのだなと思い、いい加減恥を知れよという気持ちになった。眠れなくなるくらいの嫌悪と憤りを抱き、そうして今日になってその投稿は消されていて自分が「本当に性格が悪い」と気づいたと書いていた。やっと気づいてよかったね、37年もかかって遅いねこれまでにどれだけのひとを傷つけてきたか自らを省みたらいいよと思う。分かり合えるとは思わないから言わないけど。

わたしは本当にこのひとのことが嫌いだなとはっきりと思う。だけどそれでも彼女の無事の出産を祈る気持ちは確かに存在していて家族とは本当に因果なものですね