2022.04.27
きのう、夕方頃に買い物や銀行や、気分転換も兼ねて少し外に出ようかと立ち上がって着替え始めたらぽつぽつと雨が降り始め、どうかなーと様子を見ていればあっという間に大雨になった。強い風が吹くと、わたしが住んでいる古いマンションの窓はがたがたと音を立て、あちこちの隙間風の音と相まって尋常でない音量になる。わたしはその中に閉じ込められて軽く発狂しそうにならなくもなく、早く引っ越そうという気持ちが少しだけ湧くけれどでも本当はそんなこと思っていないのだった。部屋を探すとき、なんとなく築浅よりも古い建物に惹かれる傾向がある。ぴかぴかの新築よりも、今や前に住んでいた、建物は古いけれど中はリフォームされていて感じがいい、みたいな、そういう方が自分ぽいなという気がする。でもだからこういう弊害があるわけだけれど。エレベーターがないとか。まぁでも仕方がない。こういうとき、もし仮にわたしがとても裕福であれば築浅の広くて綺麗なマンションに住むだろうかという考えがよぎる。まぁ、きっと住むのだろう。人間というのはそういう生き物ですね、往々にして。
島から帰ってから、驚くほど調子がいい。というか、やっと通常に戻った戻れたという感覚。これが島に行ったことによるものなのか、あるいは単なるタイミングの問題なのかわからないけれど、もし前者であるならそれはまったくすごいことだな、そしてとてもシンプルなことだな、と思う。久しぶりに夜も眠れてそして朝すっきりと早い時間に目が覚める。暴食の兆しもゼロ。体が軽い。この二ヶ月近く先延ばしにしていたことにもようやく着手し、そして制作にもきちんと向かえている。安堵。やっぱり先月からわたしはちょっとおかしかったのだ。長かったな。戻ってきてよかった。安堵。
島で録ってきたおばあの唄がとても良くて、君島さんに送ったら君島さんもとても気に入ってくれすごい速さでミックスをしてくれて、それがまたとても良くて、部屋でよく聴いている(これを書きながらもかけていたけれど、聴いてしまうと書けないから止めた)。少し口ずさめるようになってきたからこれはそのうち歌えるようになるかもしれない。歌詞を覚えたい。そして今度行ったら詳しくまた意味を教えてもらいたい。
今日は晴れるのか。部屋の窓を開け放して過ごせる季節が本当に嬉しい。この時期特有のふわふわした風のもたらす多幸感といったら。願わくば長く続いてほしい。今日もちゃきちゃき仕事をしよう。今日は一日家にいる日だけれど、あとで少し散歩に出られたらいいな。
あぁ生きているわ。と感じる。いま。ようやく。