2025.06.05

夜。静か。風が通る。最近はThe Japanese Houseのアルバムをずーっと聴いている。

そうしてわたしは拍子抜けするほどあっという間に新しい生活にすっかり馴染み落ち着いている。当たり前のような日々だ。引っ越しを二段階に分けて、先月しばらくここで過ごしたのがよかったのかもしれない。そもそも子どもの頃からよく来ていた家だから馴染みが深いのもきっと助けになっているんだろう。部屋はだいぶ片付いた。7〜や割といったところ。ひとの家だった場所がみるみるうちに自分の部屋になった、やっぱりこういうふうに「暮らし」をつくるような作業がとても好きなのだなと思う。あとは少しずつ祖母の要らないものを整理して、とかなんとかしていたら数ヶ月なんてあっという間に経ってわたしはまたここを出ていくのだ。作って組み立てて作って愛着を持ってはまた手放して、その繰り返しだ、と今日は思った。

それにしても本の多さ。だいぶ減らしたつもりだったけれど、それでもまだずいぶんある。家具も家電も大きなものはひとに譲って、服も半分くらいに減らし、CDもついに手放したいま、荷物の半分とは言わないまでも3〜4割を本が占めている。よく壁一面が本棚、みたいなひとっているけれどみんなどうしているんだろうか。そういうひとたちはもう終の住処を見つけていて引っ越しなんてしないんだろうか。

新しい仕事をはじめた。引っ越してからとんとんとんと、二日で決まってしまった。新しい、これまでとは全然違う気持ちで向かうことができそうな仕事、だと思う、これからまた少しずつ変わっていけたらいい、し、変わっていくんだろう。音楽も、ゆっくり、少しずつ。