2022.01.24

とかいって気付けばあっという間に1月も終わろうとしている。今月で諸々をひとまず片付けて、来月になったらしばらく和歌山の姉のところに行きのんびり赤子や猫たちそして自然と戯れ英気を養って、帰ってきたら来月は自分のことを粛々とやる。あまり仕事はしない。

数日前、いまは鹿児島に住んでいる島の友達からたくさんの無農薬みかんとヴィーガンの焼き菓子が届いた。わたしが一番といっても過言ではないほど好きなお菓子を作る友達。年末にお願いをして、なんとなくそろそろかなーと思っていたら届いた。スコーン各種、加計呂麻黒糖のマフィン、シュトーレンビスケット、スイートポテトタルト、木の実のタルト、金柑と生姜のショコラパウンド。本当に、ひと口ひと口ため息が出るほど美味しくて、毎日のコーヒーの時間がたいへん豊か。時間の流れがゆっくりになる。スマホを触ったりせずなるべく食べることだけに集中するように努めている。

考えていたのだけど、ひとと話す時間が短くなって、それに比例するようにスマホあるいはパソコンの画面に向かって言葉を文字通り吐き出すことが増え、わたしはどんどんますます生身のコミュニケーションができなくなるのではないか。まぁ、そんなことはないとわかっているのだけど、でもなんていうかSF的な妄想とあながち有り得ないとも言い切れない割と現実的な想像の中間くらいのものとして。

でも最近は、自分のもつ虚像みたいなものを想うと、わたしはそういう画面の中の世界だけに存在した方が案外自由でいられてうまくいくこともあるのかもしれないとも思ったりする。まぁ、そんなことはないとわかっているし、もしそうなったらあっという間に書くべきことなんてなくなるんだろう、と思ったけれどでもそれはわからないね。サリンジャーは森の奥の小さな小屋に籠ってたったひとりで生涯書き続けたわけだし。インスピレーションは別にいつだってどこにでもあるわけだから。

ガーディアンのBig Thiefのインタビューを時間をかけて読んだ。

https://www.theguardian.com/music/2022/jan/14/big-thief-on-pain-healing-and-their-intense-musical-bond?fbclid=IwAR0m66K6jgtZ5eMNNBwLT8RZohu3m2AciVa-iHv_crBwC-S80kgqEsJHep0

Adrian LenkerとBuck Meekがかつて夫婦だったことを初めて知った。Daughterの二人だってかつてはリレーションシップにあったのらしいけれど、別れても別れずにバンドを続けるというのも稀有な話だと思う。新しいアルバムがとてもとても楽しみ。OvercoatsのThe Fightsというアルバムがとても好きで今朝久しぶりに聴いていたのだけど、坊主頭のふたりが手を握りあっているジャケットで、Adrian Lenkerもまた坊主にしたらしいし、わたしもいちどやってみたらいいよなと思ったけれど、でも頭の形があんまり綺麗でないのだよなぁ