2022.11.12 瞬間

フィルムの現像が上がってきた。夏の終わりに両親と祖母と、弟夫妻の家を訪ねて生まれたばかりの彼らの子どもに初めて会ったとき、上京していた姉とその子どもに会いに先月末実家に帰っていたとき、そして今月はじめに祖母の家でみんなで母の誕生日を祝った日。家族の写真ばかり。半分はまだ使い方があまりわかっていない新しいカメラで撮ったので、まったく写っていなかったり暗過ぎたりしたものも何枚もあったけれど、よく撮れているものもあって、きのうから繰り返し眺めている。写真に写るわたしたち(わたしがわ撮っているからわたしは写っていないけれどそこにいて一緒に写っている)はそれはそれは幸せそうに見える。なんの問題も、一切の不安や不満や不幸も、ないみたいに。写真というのはつくづく不思議だなと思う。午前中の光の中で0歳の孫を抱く父が、見たこともないような穏やかで気の抜けた表情をしていて、なんだか涙が出てしまうのだった。誕生日ケーキを前にした家族の集合写真は一枚しか撮っていなかったけれどとてもよく写っていて、姉の子どももぴたっとカメラを見ていて、ああこの写真を残せてよかったなと思った。見る見る大きくなる小さなひとたちの存在によって、現在(いま)はいましかないのだいう当たり前の事実を胸に刻んでいる。