2022.12.31 つごもり

12月31日。大晦日、という字をさっきノートに書いてふと晦という漢字が気になったので調べてみれば、月が出ないこと、暗い、はっきりしないなどの意味があるらしく、音読みはカイ、訓読みはみそか、つごもり、くら(い)などがあるのらしい。つごもり、とはみそか、月末のことらしい。へえ。

今年の終わりになにを焼こうかしばらくキッチンで逡巡し、シンプルにチョコレートチャンクスコーンを、だけどいつもよりひとつ工程を増やして丁寧に焼いてみればいつもとまったく違う食感になりおお、と思っている今朝(というかもう昼)。コーヒーが大変に美味しい。

街がとても静か。よく冷えた空気に冬の光。きれい。きのう少しだけお酒を飲みたらふく食べた帰り道に、橋の上からのいつもの景色がとても綺麗で、吐く息が白くてしんしんとした寒さが心地よくて、悪くない、ちっとも悪くない、と思った。そうしてそう思えてよかった、と思いながらふわふわとした足取りで家まで歩いたのだった。

きのうは電車で帰省すると思われる大きな荷物を持ったひとたちをちらほら見かけた。わたしもこれから少しだけ残っている大掃除を片付けてシャワーを浴びたら家に帰る。

どんな風にしていても、時は過ぎる。必ず、確かに、同じように過ぎる。ただそれだけの事実、真実を静かに想う。