2023.06.24 膨張する

なーんにもする気がおきなくて、ソファーにわしゃわしゃと積まれたブランケットやクッションの上にぽとんと体を預けて、風で膨らんでは戻りまた膨らんでを繰り返すカーテンをぼんやり眺める。風というのはどうしてこうも心地いいのかしら。

今日はどこにも行かず家でじーっとしている予定というか予定について考ることさえしていなかったけれどきのう友人から連絡があり夕方から会うことになった。最近は暇。とても暇。制作に関してやるべきことはまだ残っているけれど、中身についてはほぼほぼ完成していて、残りのほんの少しについてもいまは待ちの状態で、それ以外のことは別段急ぐべくもなく、気の向いたときに良いタイミングでやればいいやといまは思っているから、あまりやるべきことというのがなくて、そうすると目の前にある空白がときどきとても膨らんで思えてうわあという気持ちになるけれど、でも淡々と日々を過ごしていればいつの間にかまた縮んでいて、そう、時間はいつも伸縮するのだった。

このままずっとなにもせず、どこにも行かず誰にも会わず、ただこうして風が気持ちいいなあみたいなことの中で時間をずーと過ごして、そうしてすべてが終わるのを待つのはどうだろうか。という微かな妄想が頭の端っこにちらつく。