2022.05.07 スープ暮らし

蕪のスープが無くなったので今度はかぼちゃとキャベツを買ってきて、ひとつだけ残っていた蕪と冷凍してあったきのこと一緒に新しいスープ。クミン味。かぼちゃと蕪はほとんど原型を留めないほどにとろとろ、キャベツは噛むとほどけるくらいにくたくた。大変に美味しい。野菜と水と塩だけなのにどうしてこんなに美味しいんだろう、といつも思う。

スープははじめに、半分に切ったにんにくを弱火にかけて油に香りと旨味をつけて、にんにくから泡が出なくなったら取り出して、その油で野菜を順番に弱火で炒めて、それから水を入れてまた弱火でじっくり煮る。ひととおり煮たらあとはバスタオルで鍋をくるんでしばらく予熱でほかほかさせる。そうすると味付けは塩だけで十分に美味しくできる。弱火が鍵、らしい。水の温度が上がっていくときに野菜から旨みが出るのだと以前本で読んだ。だからなるべくのんびりゆったりした気持ちで作る。あとはやっぱりストウブ鍋がいいのだろうな。

いつか歳をとって隠居したら美味しい野菜のスープと天然酵母のパンのお店をやりたい。本をたくさん置く。売ってもいい。コーヒーは誰か上手なひとに淹れてもらう。ときどき焼き菓子も焼く。あとは何本かのオーガニックワインがあれば完璧。スープに合う軽めのやつがいい。窓ガラス越しにふわーっと光の差す、小さいけれど開放感のある店。そういう妄想。