2022.08.18 気分

ふとした瞬間に、もう忘れたと思っていたことを思い出してしまい気持ちが重くなる。いつまでも過去に縛られる。あったことはなかったこときはできない。別に、思い出した内容それ自体はちっとも大したことではないのだけど、それよりも思い出したという、まったく意図しない強制的なその事実に落ち込むんである。

雨がざーっと降って、でも今日はヨガも瞑想もいつも通り出来て、文章をと思いパソコンに向かったけれど短い3段落ほどを書いたところで頭がぐーと痛くなり、デスクから逃げてしまった。金属が触れ合うような大きな音が今朝はずっとものすごく近くで鳴っていてとても煩くてなにかと思っていたら、隣のマンションを覆う足場が組まれていた。改装だろうか。音が、なるべく出ない工事だといいのだけれど。

まったく食欲がないなと思いながらでも食べるものがないと困るからチョコバナナのマフィンを焼いて、そのうちにコーヒーをとりあえず淹れようという気持ちになって、そうしたらとりあえずやっぱりトーストでも食べようと思って、この間買った天然酵母のライ麦の食パンをマフィンを焼いているオーブンに突っ込んで、そうしてこまどを覗きながら焼けるのをじっと待って、ピーナッツバターを塗ってスライスしたバナナを乗せて、コーヒーと食べた。なんてことはない、いつも通り、いつものことだ。

よく思うのだけれど、わたしは自分の気分というものに重きを置き過ぎている。それをちっとも信用していないくせに。だからいつも振り回されて、重心が定まらずふらふらふわふわしてしまうのだ。わかっているのに。こういうことを考えはじめるとわたしはやっぱり未だに決めるという行為から逃げ続けているのかもしれないという気持ちになる。決めてしまえば、気分がなんであろうとなんと言おうと、やるしかないのだから。

シガーロスの来日公演、すぐに売り切れると思っていたけれどまだチケットがあるらしく、迷っている。観たい気もするけれど、それはなんというか観ておこうかなみたいな野次馬的好奇心で、Big Thiefの公演のチケットを迷わず取った気持ちとはやっぱり違うので、どうかな、と思う。来週少し時間が出来たので久しぶりに車を借りて一泊くらいでどこかに行こうかなと思っていたのだけど、鹿児島にいる友達に会いに行くのもいいなとまた突拍子のないことを思いついたりして、でもなんとなくなかなか決められなくてうじうじ考えている。気持ちが定まらないと、なんだかとても心許ない不安定な気分になるよな。