2026.11.04 すぐに飲みこまれてしまうよ

そうして帰国。帰宅。31日土曜日に。帰ってきたのでありました。まるまる一ヶ月間ただただ旅だけをしたのは初めてのことだったのではないか。そうです、初めてのことでした。

韓国・ソウルで一泊してから、ポーランド・ワルシャワそしてクラクフ、ドイツはベルリンだけにしぼってそれからスイスのバーゼル、チューリッヒ、ルツェルン、バルン、そうしてベルギー・ブルージュとアントワープ、オランダ・ユトレヒト、アムステルダム、中国・廈門でまた一泊して成田着。わたしの行き当たりばったりの旅はこんな結果にあいなったのでありました。なんというか、よく旅をした、と思う。よく歩き、よく食べ、よく遊び、よく話し、よく見、よく聴き、よく旅をした。

帰ってきた瞬間はなんだかぽかんとしてしまって、日本の電車も駅もそしておどろいたことに住み慣れているはずの部屋さえもなんだかちがって見えてそのことに驚いて、だけどそれもほんの一瞬のことであっという間の、ほんとうにあっという間の日々、日常に文字通り瞬くまに戻ってしまったので、それはそれでなんというか、拍子抜けというか、なんというか、ね。

向こうでも日記を更新しようとしたのだけどなぜかダッシュボードにアクセスできず、ひたすらメモ帳に書きためていた。そうして今日やっと時間をみつけてさてさてWebサイトになにか問題があるならどうにかしなくてはいけない面倒くさいなと思いながらひらいてみればぜんぜんふつうにアクセスできた。そうか。ならいいんだ。

そういうわけで日々。日々。慣れというのはほんとうにおそろしいことだ!慣れて、いろんなことを見落として、忘れて、過ぎ去って、ぜんぶぜんぶ遠くとおくに行ってしまう。それでも残っている、残っていくものがある、そのことを信じている、信じたいと思っている、でもやっぱり心許ないなあとも思う。だけど生きるってそういうことなのだ。切ない。生きるって切ないのだ。そうなのだ。

あーあ、帰ってきちゃったな。ふつうのただの日々だな。つまんないな。とも思うけど、でも旅のあいだはすこし旅に疲れたり飽きたりして家に帰りたいなーと思う日もあったりして、だからまあないものねだりではあるのだけれど。どこでどんなふうしていても、時間は過ぎ、日々は過ぎ、歳をとるのだ。

しかし抵抗したい、というか、せめて残せるものを残したい、と思う、いやそうなんだろうか、それが動機なんだろうか、なにが動機なんだろうか、わからないけど、でも一ヶ月間とにかく書いて書いて書きためた乱雑な言葉たち、忘れてしまうまえに捕まえようと足掻いたその記録としてのそれらをどうにかひとまとめにしたい、その気持ちが薄まって溶けてなくなってしまうまえにわたしはそれをしなくてはいけない、いやする、するのだ!という気持ちで。やっといまからこのあとからそれに着手するのです。

それにしてもアメリカの中間選挙がものすごいことになっているね。痛快。旅のあいだはニュースをほとんど見ずに過ごしていたのでいろんなことを見落としているんだろう、でもニュースってさ、見なくても生きていけてしまうからそれはそれで恐ろしいね。さてさて、そんなわけで、またすこしずつ日常。いろんなひとに会って話しがしたいなーとぼんやり思う