2022.04.13 花の名前

きのうの夜、多摩川沿いをずーっと歩いてそのまま付近を徘徊していたら家の近所だけれどあまり通らない道に八重の桜とハナミズキが交互に植えられた並木路を発見した。わたしは八重の桜がとても好きだ。ぽんぽんしていて可愛いし(八重という呼び方を知らなかったころぽんぽん桜と呼んでいた)色が少しだけ濃くてとても綺麗だと思う。見上げた八重の桜の花と枝の間から明るい月が見えて、綺麗だなと思って、それを写真に撮った。ハナミズキという花の名前をわたしはだけど知らなくて、見慣れない花だな可愛いなと思って、数日前母から家族LINEに八重桜の写真が送られてきていたからこっちにもあったよと言って写真を送って、こっちは何?とハナミズキの写真も送った。母より先にそれを見た父が名前を教えてくれて、あぁこれがあの有名なハナミズキか、と思った。そして今日いつもと違う駅まで歩いていれば駅前の通りにずーっとハナミズキが咲いていた。きっとわたしはこれまでも何度もあちこちでハナミズキを見てきたに違いないのにそれをいまのいままで認識して来なかったことになんとない居心地の悪さみたいなものを感じる。白のと紅色のと、白に少しだけ紅色が入った花があり、木によって咲いている数も大きさもまちまちで、わたしは白色の小さな花がちらほら咲いている木が好きだなと思った。

最近は夜川沿いを散歩しながら曲を作っている。机に向かってとか、ギターを弾きながらとかだとなんだかもう同じものしか出てこない感じがしていてちょっと違うことを試している。書きたいことはあって、それをどう、どうするか。探している。

そんな気はしていたというかそうならないわけはないという生活をしていたから当然なのだけど、さっき着替えている途中で鏡をみたら体の線という線がすっかりふっくらしていて、おおお、と思いだけどまぁそうよね、と思って、そろそろしゃんとしなくちゃと思う。今日も別にたくさん食べたわけではないがちまちまちまちまずっと食べているので胃が重たくなんとなく苦しい。いや嘘、はっきりと胃が痛い。

さっきめずらしく母と少し電話で話した。大した用事ではなかったのだけど、文面だと面倒だったようで電話がかかってきた。弟が最近結婚したのだけど、相手の姓で籍を入れたそうだ。そのことをさっき初めて聞いた。なんとなく弟の姓にするのだろうと決めつけて聞きもしなかった自分を恥じた。夏には子どもが産まれる予定で、彼は一年間育休を取る予定だそう。姉は誇らしい。と同時に、自分の中のステレオタイプやこれまでの彼ら(弟とそのパートナー)とのやり取りの中での気遣いの足りなさなどに思い至って身がきゅーっとなる想いだった。もう少し考えがまとまったら弟に連絡しよう。

この間町田彩夏さんが司会を務める市民連合の配信番組に呼んでもらい、そのご縁でインボイス制度についてのコラムの依頼をいただいた。自分が書くことが適切なのかとかまぁ色々考えてお受けするか正直迷ったのだけど、寄稿いたしまして、公開になりました。こういう特定のトピックについて書くことは久しぶりで、間違ったことは書けないから言葉の使い方や言い回しなどとても気を遣った。難しかった。でも書けた。やってみれば大抵のことはできるのだ。どうかな〜と思ったけれどけっこう読んでもらっているようでよかった。

https://shiminrengo.com/archives/5299

どんどん、いろいろ、わからなくなっていて、輪郭とかイメージとかそういうものが曖昧になっていて、そのことをあるいは良しと思わないひともいるだろうと予想するけれど、でもそんなのは実際ただの予想でしかなく、仮に本当にそういうひとたちがいたとしてもわたしの何に影響するわけでもないのだった。

今日はツバメスタジオに機材を借りに行く。手土産はなにがいいかなーとこの数日考えていて、あんこが食べたいなーと思っていたのだけど、今朝になってあんみつが食べたいと思い立ちどこで買うのがいいかあれこれお店を調べていたのだけどそういえば新宿に好きなお店があったことを思い出し、だけどあんみつのテイクアウトはあっただろうか、もしなかったらどら焼きを買おうと思って家を出て、そうして今しがた無事に両方を買った。電車の斜め向かいに座っている若い女性がやたら大きな声で話しているのがとても気になってしまう。視線を送ってみているが気付く気配はない。自分のことを嫌なやつだなと思うけれど、でもやっぱりどうしてそんなに大きな声で話す必要があるのだろう、とも思う。だけどもしかしたら耳があまり良くないとか何かしらの事情があるのかもしれないし、実際のところはわからないのだった。